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田丸の同人音声レビュー #1 「添い寝フレンドと行く温泉旅行 -おもちゃえっちつき-【フォーリー】」

総評

 安定感のある一ノ瀬りと氏の小悪魔系ボイスと非常に的確な淫語攻めで搾り取られる。ラストパートでの「にせもの」と「ほんもの」の対比構造による興奮や敗北感の演出は非常に見事。M気質のある方には広くおすすめできる。7点。

本文

 初回なので同人音声についての軽い説明を記しておきたい。同人音声とは、同人サークルが作成する音声作品のことだ。プロの声優が参加するものではないから、全年齢向けの純粋な囁きヴォイスや耳舐めから、成人向けの疑似フェラ、オナニー指示、性交を再現した音声まで、多種多様な作品がある。自分の性癖に刺さる作品を見つけられればそこはもう天国である。自ら女性を攻め、双方向のやり取りを楽しみたいという人以外には、つまり基本的にMな人には非常におすすめできるジャンルだ。なにせ自分の好みの声質の女の子が、官能的なセリフ、吐息、喘ぎ声を総動員してこっちを全力で興奮させてくるのだから。

 さて、今回僕が購入した作品の紹介に移りたい。タイトルは「添い寝フレンドと行く温泉旅行-おもちゃえっちつき-」(1,485円,DLsite)。これだけでもうワクワクが止まらん。cvは一ノ瀬りと氏。小悪魔系で若干舌足らずな感じの声が特徴的で、この他にも多数の音声作品に参加している売れっ子だ。大学の同級生で添い寝フレンド(セックスはしないがセックス未満のエッチなことはするという間柄らしい)の「めぐ」と、一泊二日で田舎の古民家風旅館に泊まりに行くというストーリーだ。主人公はめぐに「わんこ」と呼ばれていることからもわかるように、二人は軽い主従関係となっているが、そこまできついものではなく、基本的には友達同士と言って差し支えないような関係である。

 本作品の特徴としては、まず環境音が圧倒的にリアルということが挙げられる。制作サークルの「妄想研究所」は音に圧倒的なこだわりを持っているようで、バスの走行音や川のせせらぎ、虫の音や何かのぬちょっとした音まで、実際にその場で聞いているかのように感じられる。ちなみに、当方の視聴環境はSONYのWF-1000XM3である。コンパクトで頭部に違和感を感じさせない完全ワイヤレスでありながら、高級ヘッドホンにも引けを取らない圧倒的なノイズキャンセリング性能、そして圧倒的な音の解像度により、完全に作品の世界に没入できる。

 音声は彼女が電話で旅行に誘ってくるシーンから始まり、その後バスで旅館まで移動して、一緒にお風呂に入る。前述したようにここまでの音が圧倒的にリアルなんだけど、正直どうでもいい、だって抜けないから…(笑)まあ旅行に行ってる気分にはなるかな。「おっきくしても、何もしてあげないからね?」はい。(ビンビン)

 お風呂から上がった主人公はめぐからオイルマッサージを受ける。ここでもぬちょっとしたオイルが塗られる音のASMRを楽しむことができる。まあ若い男女がマッサージごっこやってるわけだからエッチな雰囲気にならないはずがなく……次第にエチエチなマッサージへと移行していくわけである。

 次第にめぐの手が主人公の股間に伸びていく。この性感マッサージパートに一応フィニッシュシーンは存在するのだが、すごくエッチかと言われるとそういうわけでもない。手コキのぬちょぬちょ音や吐息、これは非常にリアルなわけなのだが、あくまでマッサージが主体であるためシチュエーションそのもののエッチさはあまりなく、それに加えて直接的な言葉責め等も少ないため、あまり使い勝手はよろしくない。射精の瞬間もやはり物足りない。別段射精を促すようなコメントがあるわけではなく、耳舐め中に主人公が突然射精するのでタイミングが掴みづらく、ここも物足りなさを感じさせる一因になっていると思われる。

 マッサージで気持ちよくなり、そろそろ寝よっか、ということで二人は床に就く。彼女がもぞもぞと迫ってきて、耳舐めやキスをしてくれる。この辺からめぐがデレ始めてきて、淫語も多くなってくるのが良い。寝っ転がりながら聞くとマジで女の子が上から覆いかぶさってキスしてくるように聞こえて、すごい。(小並)

「きつーーい中で、剥かれたくないの?」え?いよいよ本番させてくれるの?わんこくんも僕も期待に股間を膨らませる。「いいよ。中で剥いてあげるね(注:この「添い寝フレンド」シリーズでは主人公が仮性包茎という設定で、女の子がそれをネタにするということがままある。僕は別に仮性包茎をイジられても何とも思わないので微妙な気持ちになる。)」キタ―――(゚∀゚)―――― !!「あー、恥ずかしいから、ちょっと目閉じてて?」わかったよ!

 めぐは横でごそごそと何かを箱から取り出し始める。何か穴の空いたものに粘性の高い液体を注ぎ入れる音もしてくる。この音、どこかで聞いた事があるぞ…?

「はい、挿入〜」おおっ、ん?「え〜?wおま○こだよw」違うだろーっ!!!!!このハゲー!!!!!!!!!これはオナホだよ!!!!!!!!!!!!「ほんとに私とエッチできると思った?期待した?残念〜w」そんなことって…そんなことって…ある……?まあこっから先はもう書く気力なくなったんで簡潔にいくと、にせものおま○こで我慢できたらほんものおま○こ使っていいよ、おま○こ比べっこしようねなどと意味不明なことを言い出し、結局主人公は我慢できるはずもなく、あっけなく情けなくにせものおま○この中に射精するという結末と相成った。ただ、このパートはマッサージシーンとは違いガチのエッチなシーンで、ソフトMな人間に対する的確な淫語攻め(おもちゃの中にぴゅーっ、ぴゅーって出しちゃえ♡とかね、実際聞いてみないと良さはわかんないと思います)もあり結構股間に来た。22分と比較的短いプレイ時間のためこのシーン単体でも使いやすいものとなっている。

 翌朝は帰るだけみたいです。どうでもよい。

 さらに、この作品には「選べる四種の手コキ音声」なるものが付属している。これは本編とは直接関係のない、ただ単にめぐに手コキされる音声なのだが、やはり的確な淫語攻めや、絶頂時の4種のシチュエーション(秒数、回数、耳元でだいすき連呼、耳舐め)で飽きが来ないし、20分弱という丁度いい長さによって非常に使い勝手も良い音声となっている。この音声だけでも買う価値があると言っても過言ではない。

あとがき

 僕は以前3つの同人音声を購入したことがあったのだが、初めての購入だったということもあり安さ重視で作品を選んでしまい、結局一回も使用しない作品もあった。その時に購入したのはオナニー指示系の作品で、女性に手を動かせだの動かすなだと色々指示されるものなのだが、やはり自分の好きなように手を動かせないというのは辛い。僕はそこまでのMじゃないから、電子機器の向こう側にいるよくわからん女性から手を動かす速さまで指図されたくなかった。僕はこの失敗経験から多くのことを学び、今回こうして素敵な作品に出会えたわけである。この記事を読んで興味が湧いたら皆さんも是非購入してほしい。手コキデリ一回分の値段で高めの作品が5つ買えるから。