田丸のブログ

田丸と申します

「生」は気持ちいいのか

 古来より人類を二分してきた論題。飽くなき探究心でモザイクの奥を追い求めてきた少年たちはいつしか大人になり、愚かにも今度は0.01mmの壁すら鬱陶しく感じるようになってしまう。「外に出すから」と相手の許可を取ったはいいものの、あまりの快感に思わず膣内射精してしまい、お互いにとって不幸な結末を招いてしまうというのはありふれた話である。彼らがそこまでして追い求める「生」とは一体どのようなものなのか、童貞の筆者がオナホールを使用して検証していきたい。

 今回使用するホールは老舗トイズハートの「セブンティーボルドー」。オナホ初心者からベテランまで幅広い層に人気のホールで、裏地は点字大のイボがズラッと並ぶというシンプルな構造だが、これが亀頭やカリを結構刺激してくれて、なかなか気持ちいいのだ。長さも結構長いのでチン長に自信がある方にもおすすめ。セブンティーンという名前だが締め付けはそこまででもない。いや実物がどうなのか知りませんが。ローションは以前はペペローションを使っていたのだが、粘度が高すぎて使い勝手が悪いため今では「おなつゆ」を愛用している。名前の直球さを除けば癖のないローションで大変使いやすい。

 さて、では実験に入ろう。本来であれば目隠しをして自分が今コンドームを装着しているのかどうかわからない状態で比較するのが正しい方法なのだろうが、さすがに装着しているかどうかはわかっちゃうので、普通にやる。さくっと息子をエレクトさせ、オカモトの0.03ミリを装着する。童貞のままなのになぜかコンドームの備蓄が減っていくっていう童貞あるあるね。それは置いといて、早速挿入していく。うーん、普通に気持ちいい。オナホは片付けが面倒くさいけど、手とは違うあの感触が恋しくなった時につい使っちゃうね。イボが適度な刺激を与えてくれるし、ゴムを付けてることで何か違和感を覚えたりということは特になかった。

 次にゴムを外して「生」で挿入していく。ん、ぬくい。これが第一印象だった。自らの体温によって温められたホールやローションの温かさが直に伝わってくる。とは言っても、イボの感触とか全体的な気持ちよさはあまり変わらなかった。最近の技術はやっぱりすごいなと思いながら、シリコンの塊に射精した。

 人々が「生」にこだわるのは、ただ単に神経的な快感を求めてというだけではないのではないか。相手との間に物理的な「壁」が存在することへの抵抗感、中に出せば妊娠させてしまうかもしれないという背徳感、そして何よりも、相手の感触や温もりを直接感じたいという欲望。これらが全て合わさって、人々の「生(なま)」への強い執着が生まれているのではないか、そしてそれが「生(せい)」への執着にもつながっているのではないか──こう僕は思うのだ。

 やはり「セックス」は奥が深い。やれやれ、認めたくはないですが、もう少しだけ僕はこの世界で生きていく気になりましたよ、創造主[マスター]────。